9条連ニュース/157号 巻頭言


古代世直しの旅  心は9条と同じ、非武非戦
 

沖縄9条連共同代表・シンガーソングライター
海勢頭 豊 (うみせど ゆたか)

             



 昨年は、文科省に対し、沖縄県民が怒りを爆発させた年であった。
 安倍政権下で、4月から使用される高校歴史教科書の沖縄戦記述に検定意見が付され、集団自決が軍命によるものではなかったかのように、各出版社が改ざんの仕組に応じたからであった。
 即、県議会や地方自治体議会で、検定意見の撤回を求める抗議決議がなされ、9・29の県民大会には11万6千人が結集する事態となった。
 しかし政党の枠を超えた行動には選挙の思惑がからみ、県民一丸となった大会が果たして成功したと言えるかどうか?今後の政界の潮流を見なければわからない。


 実はこの歴史改ざん問題の陰で、「新しい歴史教科書をつくる会」が暗躍し、検定意見の撤回を求める沖縄県民の切なる思いを、狡猾な屁理屈で拒絶して、恥じないでいる。
 彼らはなぜこうしてまで、日本軍の犯した罪を美化して、過去の戦争を正当化しようとするのか?答えはあまりにも見え透いている。
 一つには、日本国民が利益を享受してきた憲法9条と日米安保・軍事同盟の恩恵をさらにうるための犠牲を、永久的に沖縄県民に押し付け理解してもらうための画策であろう。
 ふたつには、日本の国体を美化してきた古代史の秘密と真実が、沖縄から暴かれることを恐れてのことだろう。


 国体護持のための、美化文化と武力信仰。
 それに対して琉球・沖縄は、今も反体制の清(ちゅ)ら文化と絶対平和思想を守り続けている地域である。古代史の真実を隠し持つ琉球が、歴史改ざん派にとって厄介な存在であることは、今も昔も変わらない。


 私は3〜4世紀の古代邪馬台国を統一したヒミコの世直し運動を評価すべきだと思ってきた。
 そして今、1700年の時を越えて、世直しの心を守り、生かし広める時が来たと決意している。
 その謎解きに人生を賭けてきたが、「憲法9条の心は沖縄の心」をテーマに、沖縄9条連を立ち上げたのも、古代平和運動の真実が見えてきたからであった。
 ヒミコは琉球のジュゴン=サメに絶対平和の思想を学び、その化身(けしん)として豊玉姫・玉依姫(たまよりひめ)の姉妹神話を創り、また琉球の太陽信仰から天照神話を創生して「世直し」に立ち上がったと考えられる。
 ジュゴンのペンダントの勾玉(まがたま)を掛けて祈り続けてきた琉球の神女(かみんちゅ)たちの伝統祭祀(さいし)もまた、非武非戦の9条の心を守り続けてきた平和運動であったのである。

 

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「新聞報道に見る 沖縄の
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「戦争のないもうひとつの
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「平和を育てよう」
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平和のために軍備と戦争の
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第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。