9条連ニュース/136号 リレートークNO.24


非暴力直接行動と憲法9条

谷 百合子

 歴史は刻々と戦争への道へと進んでいます。君が代を歌わない教師の処分、共謀罪、憲法9条潰し、教科書の右傾化などなど、平和な生活をおびや脅かす様々な法案が控えています。
 私も札幌で何かしなくてはと思い、ささやかな活動をしています。
 柱となる考えは、ガンジーやキング牧師(*)が身をもって示し、その後 、世界中に広まっている非暴力直接行動の思想です。
 これまでも有名、無名を問わず様々な人々との出会いがありました。最近ではベトナ ム反戦兵士のアレン・ネルソンさん(*)や、ハンマーで原子力潜水艦のコンピューターを壊したけれど東 チモールの人々を救ったとして無罪 になった英国のアンジー・ゼルターさん(*)をお呼びしました。
 5年前、オランダのハーグ平和市民会議で憲法9条21世紀の平和と正義の課題10項目中1番になり 、世界の目標となったのです。
 私はさらに、非暴力による直接行動がこれからは重要だと思います。非暴力直接行動を地域で実現しようと いうのが次に述べる「無防備地域宣言」です。

1 「無防備地域宣言」を各地から
 国が戦争しようとする時に、地方で戦争不参加を宣言する ジュネーブ条約があります。
 ベトナム戦争での死者は95%が一般市民でした。この反省を踏まえて、自国、他国を問わず、住民を保護する条約ができました。1977年の ジュネーブ条約追加第一議定書の第59条「無防備地域」がそれです。
 基地・軍隊など戦闘のための一切の設備がないことが宣言の条件 です。
 100国以上の小国の都市が宣言しています。今、大阪、東京、京都、奈良、そして沖縄などで、直接請求の署名活動が続々と 立ち上がっています。私は1999年、ハーグの平和会議の年に、札幌で「無防備・非核ネットワーク北海道」を創立しました。苫小牧でも具 体的な準備が進められています。憲法9条は地方からという運動です。
 コスタリカのように無防備だからこそ守り得る非戦があると思います。「非戦」の訴えは、原爆を投下された日本の使命ではないでしょうか。

2北海道大きな株の会
 私は、北電の株主になって総会で堂々と原発反対を述べる会を、16年間以上続けてきました。
 名義を貸して下さる株主から3万株以上取得すると総会で提案ができ、会長や社長 に12項目程度の提案やら質問が可能です。シャンシャンと30分で終了していたのが、3時間近く審議される総会に変身しました。
 原発 は単にエネルギーだけの問題ではありません。「核」を持ちたいという国の政策と、利益がらみの電力会社の野望を見据えたいと思います 。

3核兵器の恐怖は続いている
 今、一番心配なのは、青森六ヶ所村の核燃料再処理工場です。世界最大の核燃基地の4点セットのひとつ、再処理工場が稼働すると、原発の1年分の廃液が1日で流出します。
 英国の工場の海水浴場は死の海を宣告され、フランスでは白血病 の増加は国も認めています。日本でも農産物や海洋の汚染は避けられません。年間8トンのプルトニウムを産出し、劣化ウランも溜まり続 けます。
 日本の原発は3週間で核兵器工場に変えられると言われており、私は原発帝国日本にならないために、原発と核兵器のこと、被爆労働者のこと、放射能汚染のことを追求していきたいと思います。(たに  ゆりこ 無防備非核ネットワーク北海道)

*キング牧師  マーティン・ルーサー・キング。1929年生まれのアフリカ系アメリカ人・人種差                    別撤廃を非暴力の運動で訴えた。 39歳で暗殺される。
*アレン・ネルソン  アフリカ系アメリカ人。ベトナム戦争から帰還後、戦場での自身の殺戮行為                 を告白し続 けている
*アンジー・ゼルター  1951年英国生まれの女性。非暴力直接行動主義で核の脅威を訴え                     続けている。  

 

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第9条 【戦争の放棄,軍備及び交戦権の否認】
1、日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。2 、前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。