憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

憲法9条-世界へ未来へ 連絡会

2025年2月号

 今年は、1945年の第二次世界大戦終結から80年の年。5千万人超とされる犠牲を生んだ惨禍を回顧し揺らぐ国際秩序の再建を模索する一年となる。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ攻撃は続き核兵器の脅威も増している。
 一方、2期目の米国大統領に就任したトランプ氏は世界保健機構(WHO)と気候変動対策の枠組み「パリ協定」からの脱退を矢継ぎ早に表明するなど「米国第一主義」への回帰を鮮明にした。また、不法移民への強硬策や、性別や人種による差別是正措置の廃止等、寛容や多様性を否定する政策を列挙した。今後、国内外での対立と分断の激化は避けられない。
 日本をはじめ国際社会はトランプ氏率いる米国に対して、国際秩序を安定させるため、知恵と覚悟をもって対峙していくことが求められている。先日もトランプ氏がかかげる「アメリカファースト」の政策で、グリーンランドを米国のものにする発言や、パナマ運河を米国に取り戻す、メキシコ湾をアメリカ湾に変えるなど好き勝手に語り、世界中を混乱させている。
 2025年も、波乱万丈の情勢になるのではないか。我々9条連の真価が問われる年かもしれない。

                                          M.K